サッカー選手の動きに影響を与える認識レベルとは?

TR53 トレーニング

サッカー選手に必要なトレーニングは様々です。

  • 身体を鍛えるトレーニング
  • 動きを鍛えるトレーニング
  • スピードを高めるトレーニング
  • 相手の動きに素早く反応するトレーニング

などなど。

フィジカルトレーニングだけでも数多くの種類があり、その上でサッカーの技術的なトレーニングや戦術的なトレーニングも必要になります。そんな中トップ選手の共通して優れた能力の中でも、トレーニング対象として取り扱われることが少ないものがあります。

それは、「認識レベルを高めるトレーニング」です。

既に取り組んでいる選手も多いですが、まだまだトレーニング対象としては取り扱われることが少ない「認識レベル」という能力について解説していきます。

認識レベルとは?

認識レベルとは、

自分の重心位置や力んでいる部位といった『自分の身体に対する認識能力』と、
相手の位置やボールの速度、軌道といった『外的なものに対する認識能力』の総称です。

▷ 自分の身体に対する認識能力
  • 自分の重心位置はどのあたりにあるか
  • 自分の身体を支えている位置はどこにあるか
  • 自分の身体の緊張している部位はあるか
  • 自分の身体の状態がどのようになっているか
  • 自分の身体のどのあたりが疲れているか
  • 自分の身体の動かしにくい方向はないか
  • 自分がどのような姿勢をしているか
▷ 外的なものに対する認識能力
  • 相手はどの位置にいるのか
  • 相手がどのような体勢でいるのか
  • 相手との距離はどれくらいか
  • 味方はどの位置にいるのか
  • 味方と相手との距離はどのくらいか
  • スペースはどこにあるのか
  • ボールの落下点はどこにあるのか
  • ボールの軌道はどのようになっているのか

Lograr では、認識レベル(自分に対する認識能力と外的なものに対する認識能力)を高めることをフィジカルトレーニングの一つとして指導しています。

理由としては、
認識レベルがプレーに与える影響が大きいということだけでなく、サッカー選手の動き出しやコンタクトといった動き(フィジカルスキル)にも大きな影響を与えるからです。

サッカー の動き出しと認識レベルの関係

初速のスピードや動き出しの速度にも「認識レベル」は関係します。

スピードに関して課題と感じている選手もこの辺りを意識してトレーニンングしていくことで、サッカーの試合中の動き出しのスピードを高めることは可能です。

動き出しの速さは、「動き出すまでの時間+動き出した後の時間」で構成されます。そうなると動き出してからのトレーニングだけでは不十分なケースも出てきます。

動き出しのスピードを高めたい選手は、この動き出すまでの時間(認知→判断の過程)を徹底的に短くすることを推奨しています。

周囲の状況を認識し判断スピードが上がれば、自ずと動き出しのスピードは速くなります。

関与する認識能力

『自分の身体に対する認識能力』
・自分の身体の重心位置はどこにあるか
・自分の身体の緊張している部位はあるか
・自分の身体の傾きはどのような状態か

『外的なものに対する認識能力』
・相手の動きを素早く認識できているか
・どこにスペースがあるか
・味方、相手、ボールの立体的位置関係を把握できているか

動き出しという動作の中でも、認識レベルが高いこと(より繊細であること)が重要といえます。特に、相手の動きや立体的位置関係を瞬時に把握できることは大きなアドバンテージになります。

コンタクトスキルと認識レベルの関係

相手とのコンタクトのシーンでも「認識レベル」は関係します。

相手が大柄な選手でも認識レベルを高めることで、バランスを崩さず次のプレーにつなげることも可能になります。

動き出しと認識の説明が長くなったので、コンタクトについては簡略的に説明します。

関与する認識能力

『自分の身体に対する認識能力』
・自分の身体のどの方向に力が加えられているか
・自分の身体の体勢はどのようになっているか
・自分の身体の踏ん張っている部位はどこか

『外的なものに対する認識能力』
・相手の身体の傾きはどのようになっているか
・相手の身体のどの部分が固まっているか
・どの角度でコンタクトすれば相手のバランスが崩れるか



コンタクトの動作では、
どのように身体を支えるのか、どのような角度で相手と接触するのかといった「外的なものに対する認識能力」だけでなく、自分の重心位置はどのようにコントロールするのかといった「自分の身体に対する認識能力」も重要になります。

どんなトレーニングをするの?

動き出しやコンタクトといったサッカーの試合中の動きにも、「認識」という能力は大きな影響を与えています。

サッカーの試合の動きに影響を与えている「認識能力」を高めていくことは、フィジカルな部分だけでなくプレースピードや判断スピードにも当然影響を与えます。

これだけ影響力があるからこそ、フィジカルトレーニングレベルから「認識能力」を高めていく必要があります。

それでは、どのようなトレーニングが必要なのか。

認識レベルとは、『自分の身体に対する認識能力』と『外的なものに対する認識能力』の総称と述べましたが、トレーニング対象として扱う場合はより細分化して強化いきます。

よりクリアに認識できるように。(認識精度を高めるトレーニング)
より速く認識できるように。(認識スピードを高めるトレーニング)

より速くクリアに認識できるようにトレーニングしていきます。


それを様々な状況でも要求していきます。

  • どのような体勢でも自分の重心位置を感じる
  • どのような体勢でも力んでいる部位がないかチェックする
  • どのような体勢でも立体的位置関係を意識する
  • どのような体勢でも周囲のものを認識する


このように普段のトレーニングから、認識という部分に意識を向けるだけでもトレーニングの質は変わります。

動きのクオリティーを上げたい選手は、フィジカルトレーニングに「認識」という視点を取り入れることを推奨します。

相良郁実

追伸

Lograr のトレーニングサポートを受けている選手はわかると思いますが、「余裕がない状況でも認識レベルを高い状態で発揮できる選手」を目指してフィジカルトレーニングを実施していきます。
身体に意識を向けるだけでなく、自分の外側にも意識を向けてトレーニングすることも重要です。

Lograrのトレーニングを本格的に導入したい選手は下記からお問合せください。